旧字体漢字の牛の成り立ちは正面から見た形の象形文字

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旧字体漢字の牛の成り立ちは羊と同じです。

旧字体漢字:牛
象形:正面から見た牛の形

旧字体漢字の羊も牛と成り立ちが似ています。両方とも正面から見た形です。

牛は、羊と比較して角が大きく描かれています。角の間の縦の線が身体です。身体の特徴を活かした漢字です。

牛も羊も干支ですね。

古代中国では羊や牛や豚は祭りのときに供えられる犠牲(いけにえ)でした。その中でも牛は最も重要な犠牲だったそうです。

牛は大きいので二つに分けることがあったのでそこから半という漢字が生まれたという説があるそうです。

そう言われると半と牛の漢字は似ていますよね。

牛耳る(ぎゅうじる)という言葉を知っていますか。組織や団体を思いのままに動かすことです。

なぜ牛の耳かというとこれも古代中国で諸侯が集まって誓い(同盟)の儀式を行うときに牛の左耳を切ってその血をすすることを牛耳を執ると言ったそうです。

そこから牛耳るという言葉がつくられました。なかなか怖い話ですね。

義と犠の違いはわかりますか。白川静の辞書によると

義は羊の犠牲(いけにえ)
犠は牛の犠牲(いけにえ)

だそうです。

牛の犠牲は左に牛が付いていますね。なるほどです。

漢字の成り立ちは面白いけど怖かったりします。古代は怖いというよりもそれが当たり前の時代だったんだと思います。

牛の漢字に込められた意味を考えながら「書」を書いてみました。

意味がわかるとより一層その漢字らしくなります。

もともと象形文字で絵からきています。

絵(象形文字)と現代の漢字(このパソコンの文字)を視点を動かし頭の中で行ったり来たりするといろいろ見えてきます。

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